おからの壁、そしてひじきとの出会い
おからを毎日たくさん食べ続けることは、思っていたよりもずっと難しいことでした。
独特の臭みが、食べれば食べるほど鼻についてくる。いつしか飲み込めなくなっていく。どんな食材に混ぜるにも、相当な研究と工夫が必要だと、身をもって感じました。
そこで改めて気づいたのです。おからが大量に捨てられている理由は、まさにここにあるのだと。あの独特の臭みが、食欲そのものを削いでしまうから——。そんな試行錯誤を続けていたある日、ふと記憶がよみがえりました。
初めての妊娠でつわりがひどく、何も食べられない日々が続いていたあの頃のことです。大好きだった味噌汁すら口にできず、それがとても辛かった。ところがある日、何気なく見ていたテレビで、こんな話が流れてきました。
「つわりの時、味噌汁にひじきをひとつまみ入れると、匂いが取れて食べやすくなる」
試してみると、本当にそうだったのです。
——そうだ、おからとひじきだ。
その瞬間、直感が走りました。そこから、配合比を探る実験が始まりました。
試して、調べて、また試して。その積み重ねがやがて特許へとたどり着きました。弁理士に依頼すれば多額の費用がかかると知り、自分でコツコツと書き上げた特許です。だからこそ、特許証が届いた時の喜びはひとしおでした。
ただその時は、まさかこれが「大黒麺」へとつながっていくとは——まったく想像もしていませんでした。
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